ログ出力されたJSONの可視化に役立つ整形テクニック
2025-06-21

ログ中のごちゃついたJSONも一発整形で視認性アップ!トラブル対応が格段に速くなる。
導入
サーバーアプリケーションやマイクロサービスの実装では、JSON形式のログ出力が主流になっています。しかし、1行に圧縮されたままのログJSONは、可読性が低く、デバッグや障害調査に時間を要する原因になります。そこで活用したいのが、ログ用に最適化された「JSON整形テクニック」です。
概要と基本概念
JSON整形ツールは、ログ中に埋もれたJSON文字列を構造的に見やすく整形します。代表的な処理は以下の通り:
- 改行とインデントによる階層表示
- 無効なエスケープシーケンスや記号の補完
- ログ特有の改行制限や前後データの抽出補助
なぜこのツールが必要なのか
- 読みやすさ向上:視覚的に各フィールドが整理され、デバッグが楽になる
- チーム内レビューの効率化:ログ出力内容のレビューも効率的に
- エラー検出の補助:異常系レスポンスや例外メッセージの発見が容易に
- 自動生成ログの整形:構造化ログをそのままコピー&整形で再利用
主な整形・変換ルール
処理内容 | 説明 |
---|---|
改行挿入 | ネスト構造に応じて改行追加 |
インデント | 階層に合わせたスペースまたはタブ付与 |
サニタイズ | 改行・クォート・エスケープ文字の修正 |
JSON検証 | フォーマットエラー検出と報告(対応ツールのみ) |
実際の使用例
// Before
{"level":"error","time":"2025-06-21T12:00:00Z","msg":"Request failed","error":{"code":500,"message":"Internal Server Error"}}
// After
{
"level": "error",
"time": "2025-06-21T12:00:00Z",
"msg": "Request failed",
"error": {
"code": 500,
"message": "Internal Server Error"
}
}
整形効果のポイント:
- errorフィールド内の構造が明確に分離され、エラーの中身を素早く把握可能
- ログ全体の流れが1行よりも格段に追いやすくなる
開発での実務使用例
- k8s Podログの整形:kubectl logs出力に含まれるJSONをコピー整形
- CloudWatchやStackdriverのログ調査:長文JSON出力を可視化して確認
- ログ収集ツールの出力整形:Fluentd, Logstash, Datadogなどの出力検証
- ローカルデバッグ時の整形:console.logやlogger出力を即整形して確認
よくある質問と注意点
Q1. ログに含まれるJSONは整形しにくくないですか?
A. 1行で圧縮されていてもコピー&ペーストで整形ツールにかけることで視認性が大きく改善します。
Q2. 改行や記号の不整合がある場合は?
A. 整形ツールの中には自動補完や修復機能があるため、軽微な誤りなら問題ありません。
Q3. 複数JSONが連結されているログは?
A. そのままでは整形できないため、1つずつ分割して整形するか、スクリプトで分解処理を行うのが有効です。
Q4. エスケープされたJSONは対応していますか?
A. 対応ツールであれば、" や \n を正しく展開して見やすい形に変換可能です。
Q5. CLIでの整形もできますか?
A. jq, json_pp などのCLIツールを使えば、ログをパイプ処理して自動整形可能です。
Q6. 商用ログでの利用に問題はない?
A. ローカルツールやプライベート環境での使用なら問題ありませんが、外部Webツールには機密情報を貼らないよう注意しましょう。
Q7. 差分比較や保存は可能?
A. 整形後のJSONをGitなどで管理することで差分追跡が可能です。トラブル解析に役立ちます。
まとめ
ログに出力されたJSONをそのまま読むのはストレスですが、整形ツールを活用すれば構造が明確になり、トラブル対応や仕様確認のスピードが劇的に向上します。
AutoManager JSON整形ツールは、ログ出力特有の改行・圧縮問題にも対応した機能を持ち、現場での即時整形に最適です。
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